【鬱ゲー】さよならを教えて 個人的名言まとめ1【CRAFTWORK】

言わずとも知れた(?)、20年以上前に発売された伝説の鬱ゲー、「さよならを教えて ~comment te dire adieu~」。
繰り返す教育実習の日々に抑圧され、その中で五人の少女達と交流する教育実習生が主人公の物語。
とにかく主人公がコンプレックスや女性恐怖症の塊で、時々我々プレイヤーの感情移入を誘う名テキストが多いんです。
こよりは特にこの作品を象徴する台詞が多いなとまとめてみて改めて思いました。
というわけで、半分自分用に名言と感じたテキストを纏めていきます。
後半の記事はこちら
nurugamer1.hatenablog.com
象徴的
限りなく開かれ、かつ閉じられた空間で、僕らの時間は拡大し、同化する。
彼女は屋上から生まれ、屋上で育ち、屋上で朽ちていく生き物なのだ。
知識は‥‥思念と思考の死骸だ。
図書館は‥‥その墓場だ。
そして墓には墓守がいる。
‥‥ほら、彼女がやって来た。
僕は‥‥十分に壊せただろうか?
爽快感はない。僕は僕自身がますます憎くなる。
それでは‥‥この少女人形は救われない。
僕には、まだすべきことがあった。まだ、すべきことが‥‥いくつか‥‥。
結局、僕は人や動物に優しい人間になどなれはしないのだ。
彼女が、無言のままに、その大きな瞳で語りかけてくる
ポスターより
「‥‥!」 「‥‥!」 「‥‥!」 「‥‥!」
「‥‥!」 「‥‥!」 「‥‥!」 「‥‥!」
「‥‥!」 「‥‥!」 「‥‥!」「‥‥!」
主人公の夢、天使の声
真っ白い便器を見つめながら、僕は用を足している。
毎日のトイレタイム
さて‥‥どこへ行こうか?
移動時
「うーん‥‥先生って、見栄っ張りなんですねぇ」
弓道場にてこよりが主人公に言い残した、彼の核心をついた言葉
「そうです。あのコが僕の畏敬する天使様なのです」
伝説の選択肢
『あンたが‥‥全人類の苦悩を背負わなくてもいいってことさ‥‥たった1人で世界を救えるなんて考えないほうがいい』
「‥‥あのさ、スーパーマリオってあるじゃん?」
「あの男は自分のしてることを‥‥どう思ってたのかねぇ?」
「幻覚キノコを食べて、身体が大きくなる‥‥」
「花を取ったら火が吹けて‥‥」
「大麻のさ、一番キくところって知ってる?」
「トップっつってね、要するに花なんだけど」
「ある男が拾ったキノコを食べて、自分の身体が大きくなった気がした」
「花を食べたら火が吹けて、自分以外の動く者は全部敵‥‥」
「お姫様なんて、本当にいるのかねえ‥‥」
「いたとしても、本当に『怪物』に囚われているのかどうなのか‥‥」
マリオの話
「そのヒクツさはぁ、すでに傲慢ですよぉ」
「先生はぁ、自分のできることだけやればイイんじゃないですかぁ?」
「二元的な対立に逃げ込んで自分を納得させようなんてぇ、そういう世界観は、一番安易ですよぉ」
天使の話を受けてこよりの答え
おそらく、グラウンドに立っている。赤い空がぐるぐると回っているようで、空気が僕を中心に渦巻いている。なにもない空間を僕は掴む。
なにもないように見える空間には、さまざまなものが雑多に存在している。想像すると恐ろしいほどだ。僕はグラウンドに立っている。どうやら、グラウンドに立っている。
不安は‥‥ない。まったく、完全に、ニュートラルな精神状態。微かな幸福感さえ感じている。
白い世界。色はある。渦を巻く極彩色の色が見える。けれど、世界は真っ白だ。
僕には僕のなすべきことがある。カタを付けねばならないことがある。
「僕のなすべきこと‥‥」
僕は小声で呟き、それから、空気の渦に合わせて身体を回転させる。
僕はいっぱい裏切ってきた。僕はいっぱい見殺しにしてきた。
僕はぐるぐると回る。平穏だ。怒りがない。哀しみがない。喜びがない。
もう終わりにしよう。僕はぐるぐると回る。終わりに‥‥しよう。
『儀式』を執り行う前の主人公のモノローグ
「さよなら‥‥」
いつか聞いた言葉‥‥。
「さよなら‥‥」
いつも聞いた言葉‥‥。
「さよなら‥‥」
僕が聞きたかった言葉‥‥。
「さよなら‥‥」
僕が望んでいた言葉‥‥。
「さよなら‥‥」
最後の言葉‥‥。
「さよなら‥‥」
最期の言葉‥‥。
「さよなら‥‥」
彼女の唇はさよならのカタチをえがいて、こわばる。
自己
誰もいない場所。誰もいない世界。空白。
人恋しい。誰でもいいから、人に会いたい。 僕じゃない他人ならば、誰でも構わない。独りじゃないと言って欲しい‥‥。
――無償の愛。もしそれが真理だとしたら、愛とはなんて身勝手なものだろう。
だとすれば、僕は人を愛することができる。 僕は自分が他人に愛されるだなんて思っていない。僕がなにをしたって、相手からの愛が得られるとは思わない。
それが僕にとっては至極、自然なことだ。
愛が一方通行でいいのなら‥‥相手からの愛を期待しないで済むのなら、僕はいくらでも人を愛することができるのに‥‥。
瀬美奈から兄弟の話を受けての主人公のモノローグ
『特別な自分』は、『特別にダメな自分』でしかないのだった。
それでも自ら命を絶つ勇気もなく、今日出来ることは明日に回し、生まれたことをなしにして欲しいと願い、ありとあらゆる外界を呪い、すべての他人を呪い‥‥そして今も生きている。
御幸と自信の悩みを共有する主人公
「煙草、もうやめたほうがいいかな?」
「‥‥どうして?」
「いや‥‥」
「吸っても吸わなくても、先生は先生でしょ?」
煙草が嫌いな望美との会話
彼女に会うために、立っている。
まひるを救うために、立っている。
僕を救うために、立っている。
愛のために、憎しみのために、罪を犯すために、贖罪のために、立っている。
立っている、立っている。
立って・・・いる。
まひるを救おうとする主人公※他ヒロインと共通テキスト
「先生は、不幸なコが好きなんです。不幸だけれど、健気に運命に立ち向かっている弱々しい魂。そんな相手を助けることで、自分が大きくなったような錯覚を得て満足するんです」
「そうなんだろうか? 僕は可哀想な少女を救うために日夜‥‥」
「嘘。可哀想な自分を‥‥でしょ? そして先生は、自分を慕う、かよわい相手を思う存分にいたぶって安心するんです」
「いや‥‥しかし、ぼぼ僕は‥‥」
「自信のない自分を棚に上げて、自分よりも弱っている相手に手を差し伸べる、自分以外のなにかを救うフリをすることで自分を納得させるんです」
「けれど僕は、そうじゃなくて、信じたいから‥‥安心したかったから」
「そう‥‥ですよね。自分を慕ってくれる弱者。でも、その弱者が運命に立ち向かって羽ばたこうとすると、我慢できなくなってしまう。いつまでも自分だけの標本箱の中にコレクションしておきたいのに‥‥」
「先生は‥‥自分のことが一番好きなんですよね。誰でもそうだから仕方ないけど‥‥」
「どうしてそう思うんだ? どうしてわかる? どうして‥‥どうして‥‥‥‥‥‥その通りだ」
「自分を相手に投影して‥‥でも、自分の思い通りの理想を押し付けることもできずに、また自己嫌悪に陥る‥‥」
「誰でもそんなもんじゃないのか? 僕は、だって、自信がないし‥‥」
「そこが先生のいいところでもあるんですけど‥‥でも、自分を貶めないと納得がいかないっていうのは、倒錯ですよね」
「今日のキミはずいぶん難しいことを言うんだね。でも、そうなんだろうか? 僕は可哀想な少女を救うために日夜‥‥」
「嘘。可哀想な自分を、でしょ? そして先生は、自分を投影した相手を思う存分にいたぶり、自分の悪い部分を駆逐したと錯覚して安心するんです」
「いや‥‥しかし、ぼぼ僕は‥‥」
「自分の欠点、自分の弱さを直接見つめることができないから、他者に自分を投影し、自分以外のなにかを救うフリをするんです」
「けれど僕は、そうじゃなくて、信じたいから‥‥本当に変わりたかったから‥‥」
「そう‥‥ですよね。でも、先生は、自分に向けるべき刃を、ついつい相手に向けてしまうんです」
「先生は‥‥自分のことが一番好きなんですよね。誰でもそうだから仕方ないけど‥‥」
「どうしてそう思うんだ? どうしてわかる? どうして‥‥どうして‥‥‥‥‥‥その通りだ」
「自分に似た相手が一番好きだから‥‥簡単に理解できる、自分の力量で把握できる相手にしか心を開けないから‥‥」
「そうなんだろうか? 僕は可哀想な少女を救うために日夜‥‥」
「嘘。可哀想な自分を、でしょ? 自分に似た相手に自分の理想を投影して、理屈だけの世界に逃げ込んで安心してるんです」
「いや‥‥しかし、ぼぼ僕は‥‥」
「自分の手の届くところに、自分の思い通りになる相手を閉じ込めて、自分以外のなにかを救うフリをするんです」
「けれど僕は、そうじゃなくて、自信を持ちたくて、持たせてやりたくて‥‥」
「そう‥‥ですよね。自分よりも弱くて、自分に似た存在。自分から知らない場所に踏み込んで行くんじゃなくて、そんな相手が自分のほうにやってくるのを待っている‥‥」
「罪悪感を抱えて、溜め込んで、どうにもならなくなるほど溜め込んで、その罪悪感をなんとかしようとして、自分以外のなにかを救うフリをしてるんです」
主人公を非難する天使
僕は高らかに笑う。 僕はさめざめと泣く。
さあ、帰らなきゃ。
僕にはもうすることがない。だから‥‥今度こそ本当に、帰ろう。おうちに帰ろう。
おうち? おうちは‥‥ないよ。じゃあ、どこに帰ればいいの? 僕には帰るところがないの? 帰るところが‥‥。嫌だ。意味がないのは嫌だ。することがないのは嫌だ。僕にはなんの意味もない。僕にはなんにもすることがない。死にたいほど憂鬱だ。でも、死ぬ理由さえ見つからない。嫌だ。意味がないのは嫌だ。するべきことがないのは嫌だ。死ぬべき理由がないのは嫌だ。
僕には意味が‥‥。僕には‥‥。僕は‥‥。僕‥‥。僕は‥‥。僕は‥‥誰なんだろう?
『儀式』を終えた主人公